ただ思うままに淡々と感じたことなどを綴るブログ「時々僕」: グダリンピック

2012/08/03

グダリンピック

ロンドンオリンピックとっても盛り上がっていますね。

とはいえ、選手たちの活躍が素晴らしいなどのお話よりも

今回はグダグダっぷりが話題になっています。

参考:ロンドンオリンピックがどのくらいグダグダなのかまとめてみた

上記の今井さんところのブログを見ても

どれだけ今回のオリンピックがグダグダなのかよくわかります。


「今までのオリンピックではここまでなかった。」

「ひどすぎる… 」


等の声がいろんなところから聞こえてきます。

僕も個人的にフェアプレイにかけすぎるものを見ていると

普段興味の無い競技などには余計興味がなくなってしまいました。


しかし、これって本当に今回がたまたまなんでしょうか。


前回のオリンピックは4年前。

あれから世間が大きく変わったことがあります。


SNSの普及です。


僕はこれが大きく今回の原因になっていると思っています。

まず一つ目は「情報が拡散しやすいこと」

まずといっておきながらこれが一番メインかなとは思うのですが、

どこかで何か問題が起きた時に、生中継で見ている人以外は

基本的に翌日のニュースなどでしか目にすることはありませんでした。

それどころか、自国の選手が金メダルなどをとれば、

そちらの方にニュースの時間の大半が割かれるために、

他国同士の闘いやマイナーな競技などは割愛されていたと思います。

ネットであまりに話題になったものに関しては

しばらく時間が経ってじんわりと話題になる程度。

しかし、今は話題になれば中継を見ていない人間の目にも


TwitterのリツイートやFacebookのシェアなどで

勝手に情報が目に飛び込んできます。

それどころか、そういったソーシャルニュースというのは

ひとつの飽和状態のおかげもあって、

大手メディアじゃ取り上げないような、ちょっとした事件なんかに


すぐに飛びつくように出来上がっています。

そして、それを補助しているのがYouTubeを始めとする動画サイト。

生中継じゃなくても観ることが出来、


伝聞で噂程度のものが、実際に動いている映像で確認できるのです。




どこかの国が暴力的プレーだったと言われても、


その人がちょっと誇張して表現しているんだろうって思って

今までだったらそこまで取り上げなかったことも

実際に映像を見ると「これはいかん!!」となって

一緒に拡散協力なんてことは日常茶飯事です。




SNSによって情報が拡散しやすくなったことによって


今までよりも目につきやすくなったというのが


今回の「グダグダすぎる…」という、

美女シリーズみたいな冠がつく原因なんだと思います。



そして、2つ目が「意見が届きやすくなったこと」

これは実際にはひとつめとほぼ同じなのですが、

今までであれば、スポーツのルールや判定というのは

その団体の偉いさん達が決めるもので、

いや、もちろんちゃんと考えて作られてはいるのでしょうが、

ちょっとやそっとじゃそんなに変わらなかったと思います。

これはもちろんインターネットの普及によって

すでにスポーツ界では起きていることなんでしょうが、

ルール改訂がかなり行われてきているという印象があります。

多分、それを助長しているのがSNSによって

実際の競技者達と観客の声が届きやすくなったからなんだろうと思っています。

やれ「◯◯みたいなルールはおかしい。賛同者はRTを」なんて言えば

おそらく団体の偉い人達もそうそう簡単に無視できません。

今までの封書やハガキやEメールのたぐいは

ある程度無視できました。

電話やFAXなどの実際に支障が出るような祭りも

2、3日もすぎれば落ち着くのでちょっと我慢すればよかったのです。

ところがSNSはそれを許してくれません。

それどころか日増しに増幅していきます。

これは、とても大変なことです。

色々なスポーツでビデオ判定が取り入れられています。

今回のグダグダの中で目につくのは「判定の覆り」です。

これも、以前ならここまで受け入れなかったのかもしれません。

(いや、単純に一つ目の理由によって目についているだけなのかもしれませんが)

僕の印象ですと、スポーツの判定って簡単には覆らない。

しかし、今の時代観ている人達の抗議があまりに届き、

「で、あれば最初からビデオ判定しようよ!」ってなったり、

「抗議怖いから、もう仕方ないから覆しちゃう。」だったり、

究極は「覆すのは無理だけど、メダルあげるから騒がないで。 」

みたいな事態を招きやすくしている要因になっているのではないかと思っています。


もちろん今話した2つの仮定は、あくまでも僕の仮定なので、

何の根拠を持ってかって言われたら特に根拠もなく、

仮定どころか単なる妄想だろって言われても仕方ないのですが、

一番間違えないのは、



「4年前と違うのはSNSが普及した」



これだけは事実であること。


もしかしたら、今までもずーっと昔からも

何も変わっていないんじゃないかって思ったりしています。

グダグダなのは今に始まったことじゃない。

ロンドンだからじゃない、オリンピック自体がグダグダなのでは?

そんな風に思っても仕方ない。

まだまだ序盤です。これからも注目の競技があります。

ここまで頑張ってきた選手たちには、余計な声が届かずに

競技に集中してもらえることを切に願います。

SNSがとても楽しく、素敵なものであることを信じて。

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